本気!
いよいよW杯アジア最終予選、イラン戦。
中田英寿およそ1年ぶりの代表復帰です。
ヒデをみるとこの絵を思ひ出す。
この絵をみるとヒデを思ひ出す。
中田さん、マジでやっちゃってください。
善福寺のチェリストYoshiokaさんがわたくしめの雑な文章を大変わかりやすく補足してくれました。おまけに
Dr.ハンニバル レクター = オペラ座の怪人 = 野獣(美女と野獣)
と新たな説を加えていただきました。なるほどなるほど。
Dr.ハンニバル レクターのおそらく最後の物語になるであろう「ハンニバル」。この「ハンニバル」、原作と映画ではエンディングが異なると前回書きましたが、Yoshiokaさん説を恋愛の成就という観点からさらに発展させてみますと次のようになるのではないでしょうか。
〔原作〕
Dr.ハンニバル レクター = 野獣(美女と野獣)
〔映画〕
Dr.ハンニバル レクター = オペラ座の怪人
う〜む、だんだん整理されてきましたね。ためになるblogだなぁ(笑)
さて、Yoshiokaさんの記事ですが最後にこうまとめておられます。
そんなふうに考えていると、「オペラ座の怪人」などは日本の劇場の大半を埋める女たちではなく、大人の男こそ涙して観るべき作品ではないかという気がするのであります。
おもわずうなずいてしまいました、だんだん「老い」へとシフトチェンジしつつある一個人としては(笑)
ところでこういうお話って日本古来の物語にはないような気がするのですがどうでしょうか? あるんですかね?
Dr.ハンニバル レクター = オペラ座の怪人 説に1件のコメントと多数のココロの声をいただきましたので(笑)簡単ではございますが自論を展開してみたいと思います。
どう? 似てるでしょ?
ちょっとネタバレですが、小説の「ハンニバル」は映画のそれとは結末が異なるのですが僕はどちらの結末も好きです。
古田靖さんとはblogを通じて知り合いました。当初はネット上でのお付き合いだったのですが彼の主宰するイベントに顔を出し“リアル”なお付き合いになりました。以後、彼のblog「適宜更新」は僕の生活の一部となり“適宜”といいながら毎日更新されるコラムはなくてはならないものになっています。なんというか着眼点のすばらしさと適度に緩い文章がいいんですよね。
その「適宜更新」の人気記事が本になりました。「アホウドリの糞でできた国~ナウル共和国物語~」。帯から引用しますと、
税金ゼロ。学校・病院はタダ。食事はすべて外食。国民は誰も働かない!。ね、おもしろそうでしょ? パックスアメリカーナのこの時代にぽっかりと空いた異次元空間。21世紀最後の国家事業的寓話。まぬけであり、おかしくて、そして悲しいお話です。帯裏面には、
そんな夢のような国が本当に存在するんです。
世界史上サイテーのなまけもの国家を襲った〔ある意味しょうがいない〕危機!
まぬけな打開策の数々についての物語。
みなさん、国って何でしょう。
政治って何でしょう。選挙って何でしょう。
資源って何でしょう。働くって何でしょう。
いまにも滅びそうな国ナウル共和国は私たちにいろんなことを考えさせてくれます。
あ~あ、もうこんな世の中やだよ、浮世を離れてさ静かに人里離れたところで暮らしたい的な気分に大儀名分をあたえてくれるのがきっと出家。
出家したい出家したいって言ってるヒトよくみかけませんか? あ、俺か。
山に篭って陶芸三昧。別荘で作家暮らし。田舎でひたすら自給自足。根岸の里での隠居暮らし。なんだかイメージとしては共通点がありそうです。で、ここでいう“出家”とはこういうイメージの延長にありゴールな感じ。そこには仏門に入り精神世界を追求するなんて悲壮感はないわけです。安直かつありがたいような、そんなイメージ先行型。
そんなあなたにはこの本がオススメ…
タイトルはなんだか牧歌的ですが内容はとんでもない。こんな厳しい世界があるのか!と驚愕の連続。不条理の雨霰。読んでて辛くなります。そして現実世界のほうが楽ではないかと思えてきます。
僕はときたまこれを読んで間違った憧れを修正してもらいます。
しかし、この筆者驚くほど文章が上手いです。
(1)デザイナー → (2)永平寺修行 → (3)デザイナー
と遍歴を重ね、(3)のときに(1)(2)の経験を語っていて、たぶん今45才くらいなんだけど著作が1冊だけなんて信じられない。作家業でも名を馳せてもおかしくない方ですね。
デザインセンスも非凡ではないかと思われます。きっと本の方はペンネームでしょうからデザイナーとしての名前は違うのでしょうね。だから彼のデザインを確認するすべがなくて残念。
お会いしてみたいなぁ。
ってまったくもっておおげさなタイトルで申し訳ないのですが、長時間ふとんで過ごすには本は必需品。で、この機会に以前本屋で手に取った文庫に浸る。
アマゾンの評価は今ひとつですがこの本はすごい! こんな平易な文章でよくこんな複雑な描写ができますね。物語としての結論があるようでないことが敬遠されている理由かもしれませんが、きっと結末にはたいした意味はなくてその雰囲気というか空気というか紡ぎ出されたコトバを楽しむ本なのかもしれません。それとも頭が朦朧としているから感激しているのか。芥川賞受賞作。微熱のヒト向き(かどうかはしらない)。
この本におさめられている『flowers』という短編の、エンディングに向かって駆け上る精神の揺らぎが暴力に転じるシーンも見逃せません。
損なわれたり、すり減らされている人々の物語。自分がそんな状態の時にはじんわりと勇気づけられる、そんな一冊。
ちなみに村上春樹、僕のベスト3はこちら↓

羊をめぐる冒険
それぞれ少なくとも3回は読んでるなぁ
洗車をしたり休暇をとったりすると天気が崩れるようで。
さて、その休暇中の読書にセレクトした一冊。
僕の日本文化論に多大なる影響を与えてくれた地下水脈の一つ。今回はどんな発見が「汲み出されるか」楽しみです。そのうち感想を書くかも。
読書感想文が終わっていない中高生諸君、これを題材にしてみたらいかが。ライトに読めるエッセイ集。
「夜明けまでには、まだずい分時間がある。」――村上春樹作家デビュー25周年、
書き下ろし最新作 『アフターダーク』、9月7日発売決定!
夏・デッキチェア・ビールにはこんな短編集があうかな。書棚をひっくり返して読んでみようかしら。
ネット上にはいろんなものが転がってますね。三島由紀夫の肉声が聴けます。
愛や女性観についての彼の見解が聴けます。必ずしも全部が本音だとは思いませんが、少なくとも“公式見解”が聴けます。まことに興味深いです。
高校生男女とのインタビューなのですが、男子生徒が三島に「(自分たちは)同性愛については生理的な嫌悪をもって臨むんですがどう思いますか?」なんて質問してみたり、女子高生が「(彼の作品について)女のヒトの弱さがそのまま肯定されすぎているような気がします」なんて言ってみたり、ものすごいですね。スーパー高校生です。ときに三島もむきになって応酬してます。そのときだけ早口になってちょっとほほえましいです。
三島の肉声が聞けるだけで涙モノですが、この女子高生には萌えます(笑)
発声の仕方やイントネーションが小津安二郎映画です。昔はホントにこんな話し方をしていたんですねニッポン女子は。

夢のとなりで―新庄剛志と過ごしたアメリカ滞在記
小島 克典 (著)
STRIDE BOOKS series
単行本: 122 p ; サイズ(cm): 24
出版社: メディアート出版 ; ISBN: 4916109783 ; (2004/03)
価格: ¥1,200
昨日のニュースステーションに出てましたね、新庄クン。
なんというか、その風貌から言動から色モノ的あつかいを受けがちな彼ですが、じっくり話を聴いてみるとものすごいまともなんですよね。
まあ、そのファッション性やら言動の一部をいいように抽出されてしまうその“扱い”が彼にとってよいことなのか悪いことなのかはなんともいえませんが、個人的にはその存在の“軽さ”がなんとももったいなぁと思ってしまいます。
で、この本について。
「芝生の上に寝転んで」というタイトルを聞けばピンとくる方もいらっしゃるかもしれません。nikkansports.comに連載していたコラムに加筆、修正、書き下ろしを加えたものです。
筆者は横浜ベイスターズの通訳兼広報を経て、2002年から新庄の通訳として、サンフランシスコ・ジャイアンツ、ニューヨーク・メッツに所属(現在はフリーライター?)。
新庄とともに過ごしたメジャーでの2年間を綴ったものです。コラムのひとつひとつは800字程度にまとまっていて大変読みやすいです(54のコラムで編成)。この人、コラムが上手ですね。
この本を読むと冒頭で申した、彼の人間としてのまともさがよくわかります。野球への真摯な取り組みも垣間見られます。非常にまじめな人なんだけど、あの外見やリップサービスから角度の微妙にズレた人気になるんでしょうね。
(何度もいうようですが、それが彼にとってよいことなのか悪いことなのかはなんともいえません)
作られていない“素”の新庄を丁寧に描写するだけにとどまらず、メジャーの舞台裏も覗かせてくれる秀逸なコラムが満載です。
新庄に関心のある方もない方も、すべてのベースボールファン必読の本といえるのではないでしょうか。球春を待ちながら、芝生の上に寝転んで読んだら最高でしょう。
で、彼の存在の“軽さ”という個人的見解ですが、これは実績でカバーしていただくほかありませんね。
なんてったって敬遠の球をサヨナラヒットにしてしまったり、かの野村克也をして本気で打者と投手の兼用を考えせしむセンスですから、個人タイトルはむずかしいとしても(!?)、記憶に残る魅せるプレーで例の悪名高きプレーオフ進出に貢献して、ぜひチームをリーグ優勝もう一歩というところまで導いて欲しいものです(優勝は王ダイエーですが<笑>)
しかし、この装丁・岡田航也のイラストと申し分ないんだけど、この帯はどうなんだろー。僕には判断不能です…

縦巻きに帯がついてます(^^;)
満足度:★★★★☆
(“質”という意味では星5つ。もうちょっと“量”を読みたかった、で星4つ)
今回のBRUTUSはファッション特集。

世界遺産でFASHION!?
イースター島、ブラジリア、アルハンブラ宮殿、マラケシュ etc. 北南米大陸、ヨーロッパ、アフリカの世界遺産巡り、撮り下ろし敢行!
(表紙より)
なんてったって結婚式の2次会の案内状が意味もなく「モアイの写真」でして。
「新婚旅行、イースター島に行くの?」と知人につっこまれてしまった(^^;)
その知人がイースター島に最近行ってきたんですね。どうやらその知人もモアイに激しく惹かれていたらしい。
(前世で一緒に作っていたかもしれない…)
そいで写真やらお土産話やらをたっぷり聞かせていただいてますますどうにもモアイです。やっぱいいですね~ ホント行きたいです。
ただしたっぷりとした休暇が必要ですね。
日本から直行便はなく、タヒチのパペーテ経由、もしくは、チリのサンチャゴ経由で行くしかないとのことです。
タヒチ経由の場合、日本からタヒチまで約11時間、タヒチからイースター島までさらに約5時間…う~ん、さすが南の孤島、遠いですね(@_@)
あ、そうそう、それでお土産をいただきました。

かわいいでしょ!
なかにはピスコというお酒が入ってます。どうもありがとうございました。
なんだかもったいなくて封を切れないです。
ピスコについて激しく知りたい方は下記が参考になるかと思います。
http://www.mucha-suerte.com/licor/pisco.html
http://member.nifty.ne.jp/~tanida/my_home_bar/Brandy_pisco.html
モアイについてはこんなサイトがありました。
http://www.asahi-net.or.jp/~yf5f-wtnb/moai_idx/moai_idx.htm

間取りの手帖
佐藤 和歌子 (著)
価格: ¥950
新書: 99 p ; サイズ(cm): 17
出版社: リトルモア
引越しの予定がある人もない人も! 世の中にはこんなにスバラシイ部屋が存在するのです。一目でハマるヘンな間取り満載! 多数の間取り図と対談で構成した間取りの手帖。二つ折りカバーを広げると、裏側が間取り図一覧に。
内容(「MARC」データベースより)
*こんな方々と対談しています。
岸田繁さん(くるりボーカル)
とうじ魔とうじさん(特殊音楽家)
石丸元章さん(文筆家)
基本的に"こんなところにどうやって住むんじゃ"ってスタンスで紹介されているヘンな間取りですが、なかには「これっていいよね!」と思ってしまう間取りもちらほら。
それって僕がヘンなニンゲンだからかもしれませんが…
満足度:★★★★☆
(価格が600円以下だったら★★★★★)
今更っていうきらいはあるのですが。
世界の中心で、愛をさけぶ…ですか…う~ん・・・タイトルがものすごく秀逸ですね。装丁もなかなか、そう、何かを期待させるものがあります、すごいです。
まぁ、30代も半ばに入る男(おっさん?)が読む本ではないですわな。
この書籍についての直接的な言及はしませんが、敢えて何かを述べるとするならば、中学生で「風の歌を聴け」に出会い、高校生で「ノルウェーの森」を読むことができた自分をラッキーと思ったというのが、まぁ、感想にならない感想でしょうか。
普通の、ごく普通の恋愛小説。
満足度:今回は採点をしません
【追記20040302】
「世界の中心で、愛をさけぶ」→「ノルウェイの森」
にシンパシーを感じましたのでリンクを追加します↓
「則天去私」
僕のエントリーとは比べものならないくらい丁寧な記事です。ぜひご覧ください。

2月10日発売の「文芸春秋」3月号は、19歳と20歳の芥川賞最年少ダブル受賞作品、「蹴りたい背中」(綿矢りさ)・「蛇にピアス」(金原ひとみ)を全文掲載!!
それぞれ購入すると


「蹴りたい背中」1,000円〔河出書房新社〕
「蛇にピアス」1,200円〔集英社〕
「文芸春秋」3月号は780円なのでずいぶんお得感がありますね。
僕はさっそく購入しました。
しかし、よくよく考えてみますと、集英社と河出書房新社は商売あがったりってな感じなのでしょうか? 芥川賞受賞作品は「文芸春秋」に掲載してよいという決まりごとがあるのですかね? 出版社サイドが拒否するとどうなっちゃうんでしょうか? と、わからないことだらけなことに気づきました…
『年収300万円時代を生き抜く経済学』(森永 卓郎/光文社)。昨年センセーショナルなタイトルで話題を集めたベストセラー。サブタイトルも長い、『給料半減が現実化する社会で「豊かな」ライフスタイルを確立する!』。
いまさらながらの紹介であれですが(2003年3月1日初版発行)、今読んでもそんなに違和感はないですよ。まあ、政権も変わっていませんし、政策も変わっていませんのでね、まだまだフレッシュな経済本かと思います。
本書は、小泉政権の経済政策(金融政策)の無策ぶりの指摘からはじまる。それを事細かに論証した後、その金融政策について
一つの可能性は、小泉内閣のブレーンたちが、とてつもなく頭が悪いことだ。
しかし、その可能性は低いだろう。(中略)むしろ、小泉政権の正体が「金持ちをますます金持ちにする」ことになる
現在の経済政策は「ある意図をもって行われている」と著者は言う。それは「金持ちをますます金持ちにすること」、つまり、日本国民をアメリカ合衆国並みの所得格差で2極化へと向かわせしめるという経済政策であるという。
アメリカの大企業の社長は平均で20億円以上稼ぐのである。(中略)アメリカ企業の第一線には年収200万円程度の労働者も多いから、社長との年収格差は、何と1000倍以上にもなる
日本の社長の年収を3000万円、その下で働く社員の年収を700万から800万円とすると、社長と平社員の賃金格差は4倍前後でしかない
そのときに99%の非エリートである<我々>が目指す方向は、「負け組み」と落ち込んでしまうことではなく、身分社会が確立したヨーロッパ型を志向するのがよいのではないか、と著者はいうのである。
身分のはっきりしたヨーロッパ社会は、実は、江戸時代に通じ、江戸時代こそ庶民文化が華やいだ豊かな時代だったではないか、と著者はいうのである(ここは少々強引な気がするのだか…)
ヨーロッパの庶民の価値観は、ある意味で、江戸時代の日本に近いのかもしれない。江戸時代の庶民は、身分制度のせいで武士階級になることなど考えられなかった。しかし、庶民が不幸だったかと言えばそんなことはない。貧しい暮らしのなかでも、お祭りには大騒ぎをし、歌い、踊り、そして生涯恋をして生きていた。誰も、将来不安に怯えて、ひたすら萎縮するようなことはなかったのである。
私は日本人を幸せにするモデルは、大陸ヨーロッパの方なのだと思う。
これだけ日本人は豊かになったのだから、もう馬車馬のように働くのはやめて、多少お金の面ではきつくても、フランスやイタリアの一般市民のようにゆとりある生活を始めてもよいのではなかろうか。
しかしながら、サブタイトルで示している『給料半減が現実化する社会で「豊かな」ライフスタイルを確立する!』の具体策・具体例には残念ながら乏しいような気がする。
●「副業」「複業」を始めよう
いずれにせよ、その具体例を除いては、今の経済政策の流れ、なぜ「年収300万円時代」なのか、すぅっと腑に落ちるし、著者の意見に賛成・反対にかかわらず必読の書なのかもしれない。
満足度:★★★★☆
以前とりあげた『強奪 箱根駅伝』につづいては江戸川乱歩賞受賞作『マッチメイク』(不知火 京介/講談社)。こちらもスポーツミステリー。おいおいおまえはスポーツミステリーしか読まないのか(!)って、つっこみを入れられそうなんですが、いや、その、すいません。他のジャンルも読んでいるのですが、ひとつひとつ書評を書くのが面倒で…

内容(「MARC」データベースより)
大手プロレス団体のスターが試合中に死んだ。自殺か? 他殺か? 「最強」を夢見る新米レスラー・山田聡は、真相に迫れるか? 第49回江戸川乱歩賞受賞作。
物語では主人公の新米レスラー・山田聡は、当初、後者の人間としてキャラセットされています。彼は自らが属する団体が、シナリオのあるエンターテインメント的な興行していることに気づき、そしてに失望します。しかしながら、同年代にライバル心を燃やし、様々な先輩レスラーに磨かれ、プロレス界における「最強」とは何かに気づかされ、それを目指そうとする。そんな青春群像劇です。
…おいおいミステリーだろ???
はい、ミステリー仕立てではあります…『強奪 箱根駅伝』と同様、ある世界・業界の内輪を知る上ではとっても面白い小説ではあります。しかし、ミステリーオリエンテッドな「謎解き」に主眼を置かれている方は、これまた、失望してしまうかもしれません。
殺人は物語を読み進めるうえでのスパイス程度に考えたほうがよいでしょう。なぜなら、犯人を想像するのはそんなに難しいことではありませんし、逆に、殺害方法の謎解きの部分は専門的すぎて、ほとんどの方がそれがどういう状況なのかわからないかと思うからです…僕も何度も読み返してみたのですが、どうしてもその状況が絵に浮かびませんでした…
余談ですが、先に申し上げたとおり、僕はプロレスをシナリオのあるエンターテインメントであるという立場をとっておりますが、それでもプロレスは否定はしません。エンターテインメントといっても三文芝居や茶番ではなく、超一級のエンターテインメントだと思うからです。レスラーという優れたアスリート兼一流の役者でなければ、あそこまでの演出はできないでしょうし、わくわくするような興奮も得られないように思います。だいたい生半可な人間があんなことやったら死んでしまいますよね。
また、シナリオがあるとはいっても、闘争心の塊であるヒトとヒトとが演じているわけですから、ときに本気になって「筋書きのないドラマ」が演じられたりもするでしょう。そして、そこからも新たな物語が紡ぎだされていく魅力もあります。
だまされるなら上手に騙されれたいし、一流のレスラーは上手に騙してくれる、それが(僕が解釈する)プロレスの魅力です。
満足度:★★★☆☆
箱根駅伝、駒大が完全優勝で3連覇(YOMIURI ON-LINE)
正直いって、箱根駅伝をまともに見たのは今回が初めてでした。スポーツをするのも、観戦も好きなんですが、球技以外にあんまり興味ないんですよね。僕自身、走る跳ぶといった基本的な身体能力が「並」というのがその理由かもしれません。ボールを扱わせるとそれなりなんですけどね。
さて、そんな僕が箱根駅伝に今回初めて向き合ったのは、この本を読みたかったから。『強奪 箱根駅伝』安東 能明著/新潮社。
昨年11月くらいだったと思うのですが「週刊文春」の書評に登場してから、なんとなく面白そうで、即、入手しました。それで、昨日今日の箱根駅伝中継にあわせて読もうと取っておいた、というのはできすぎた話で、実はなかなか読む機会がなくて、年末のお休みの間もなかなか読み始めることができなくて、昨日「実際の箱根駅伝にあわせて読まないとチャンスを逃してしまう~!」とようやく手に取った次第です。
内容(「MARC」データベースより) 12月30日夕方、神奈川大学駅伝チームのマネージャーが行方不明になり、局内のモニターに女を監禁する映像が送られてきた。後手に回る捜査、刻々と迫る生中継。解決のメドも立たぬまま選手たちは箱根路へスタートを切る…。
放送局の配信網とインターネット(イントラネット)がハッキングされ、箱根駅伝の中継が乗っ取られようとする。そこに放送局、警察、大学陸上部の思惑が微妙に絡み合って…というミステリーです。
昨今のミステリーにはネットがらみの犯罪が多く扱われるようになりました。その量に反比例して、「この作者は本当にその仕組みがわかってるのかなあ」という本が少なからず存在しますが、この本はよく調べ上げています。放送の仕組みについては全く知識がないのでなんとも申し上げることはできませんが、前者の信用度から判断するに相当調べられたのではないかと推察します。しかしまあ、生中継ってものすごく大変なのね、という現場の苦労も体感できます。
実際の箱根駅伝中継を横目にみながら読みすすめましたので臨場感は抜群(!)で、手に汗握りながら楽しめました。441ページという分量ですが、リアルタイムの「往路」「復路」の2日間で一気読みはわりとたやすいかと思います。
ストーリーは、ある種、読み手の「願望」通りに進みますので、物語に「裏切られる」感をお好みの方はちょっと肌にあわないかもしれませんが、その予想されたストーリーで進展するにもかかわらず感動的です。そういう意味では、一級のエンターテインメントに仕上がっているといえるでしょう。最後のタスキリレーからゴールまでの描写のすばらしさなどは、スポーツノンフィクションでもなかなかお目にかかれません。あえて難をいえば、各登場人物の背景設定にもう少し厚みが欲しかったか。
今すぐ手にされるのもよし、来年の箱根駅伝中継を横目に見ながら読みすすめるのもよし(って364日後なんですが…)ミステリー好きだけでなくスポーツ好きもぜひ!
書籍評価:★★★★☆
01.陶芸 | 02.ぐるぐる陶房 | 03.作品展 | 04.プレゼントキャンペーン | 05.東京のみくひ処 | 06.酒肴(さけさかな) | 07.ホッピー | 08.千円台の(しかも限りなく千円に迫る)ワイン | 09.泥酔ブログ | 10.映画・映像・テレビ | 11.書籍・雑誌・文字 | 12.音楽・音響・話芸 | 13.blog・ココログ / カスタマイズ | 14.エセ園芸 | 15.エセ動物好き | 16.モブログ | 99.むにゃぁ
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